キャッシングの規約にある遅延損害金って何なのですか

キャッシングに申し込みましたが契約書に遅延損害金の記載がありました。遅延損害金とはどのようなものなのでしょうか。

遅延損害金とは返済期日に返済されなかった時に生じる損害金の事

消費者金融のカードローンも銀行のローンも利息で利益をあげています。約束した返済期日までに返済がなされなかった時は当然利益となるはずの利息がその間貸し手に入らない為貸し手は債務不履行により損害金を請求できるというものです。規約に約定利率が明記されていた場合はその利率の損害金を支払ってもらいますよと言う事なのです。たとえば100万借りて12月31日が返済期日だったのに翌年の1月31日に返済したとします。31日分の延滞が生じています。約定利率が20%だとすると100万×31日÷365日×0.2=16986円となります。延滞が長くなればそれだけ損害金は大きくなりますし、住宅ローンなどのように元本が大きければ損害金はかなりの数字になりますね。

ローンを組んだ時点では延滞するつもりはなかったのに、支払えなくなるのは最初の時点での返済計画が甘かったとしか言いようがありません。損害金を払うのだから良いと言う考えではなく、自分の信用にかかわる事なのです。最初にじっくりと無理のない計画をたてるようにしましょう。

この遅延損害金の利率ですが、特に明記してない場合は法定利率の5%を課せられます。金融会社において利息は15%遅延損害金は21.9%と定められればそれに従うしかないのです。

キャッシングの遅延損害金の意味と計算方法

キャッシングの返済が遅れたときには遅延損害金を支払わなければならないのですが、これはどういったものかというと、返済が遅れたことによって金融機関側が受ける損害を補償するためのものです。金融機関はお金を扱う会社ですから、返済が遅れた場合に次の貸し出しへ充てることができないなどの損害が発生する可能性があります。これを補償することが必要となってくるのです。

しかしながら、実際には損害が発生していたとしても、その金額を査定するのは非常に大変です。現在のように金融機関そのものが非常に複雑になっていれば、損害と言っても細かく分けて計算をするのは難しいのです。そのため、あらかじめ契約によって定めておくのが一般的となっています。

キャッシングの遅延損害金は利息の一部として見なされますから、利息制限法が適用されます。利息制限法によって上限が定められています。ですから、利息の計算と同じように年率で考えることが多く、この割合のことを遅延金利と呼びます。大まかに言えば、金利が上昇するという形で支払う事になるのです。

キャッシングを一度利用すると借金漬けになってしまうと言われることがありますが、これには遅延金利が関係しています。返済が遅れてしまうと遅延金利が適用されて、より多くの利息が発生します。これがさらに返済を難しくさせるというようにして、返済ができなくなってしまうのです。返済が完全に止まってしまうと、発生した利息にも利息が付きます。こうなると最悪です。

通常の金利がかなり低かったとしても、遅延金利は20%くらいの高金利に設定されることも多いですから、返済が遅れるとかなり高い利息を支払わなければならないと覚悟しておかなければなりません。キャッシングを利用する限りは、遅延損害金が発生しないような返済計画を立てておくことが必要となってくるのです。返済が遅れないように気をつけて計画を立てなければならないのです。